さあさあ、予告通り前回の続きと参りましょうか。
北海道へ行こう、そんな風に考え始めたのは暑さが増してきた7月でしたね。
1人で北海道やばくね?
って、何がヤバイのかさっぱりわかりませんが1人でずっと言ってましたね。
北海道へ行くと決めてからは、至る所で話すわけですよ。
”今度長い休みもらうんだけどさ、北海道行こうと思ってんだ。1人でさ。”
周りからの”へぇーいいなー!”の瞬間全力でニヤけますよねそりゃ。
これでもかってぐらいのしたり顔を見せびらかしては、優越感に浸り自分に酔いしれてやりましたよ。
最高じゃんなんつって。
今回の旅、実は船で行ったんですね。
時間は凄いかかるんですが、まあ安いし、男1人だし、旅感出るし、安いし。
めちゃくちゃ揺れるから船酔いには気を付けろってアドバイスもらってたんで、なるべく食事とか控えて過ごそうと思ってたんですよ。
そしたらね、全っ然酔わないの。
面白いぐらい酔わないんで、ちょっとは面白くしようと思って、デッキでサッポロクラシックの缶を飲みながら水平線に向かって馬鹿野郎ー!って叫んでみたんですよ。
この時初めて海の雄大さを肌で感じて、俺はもしかしたら海賊王になりたいのかもしれないって思った瞬間でしたね。
なれんじゃね海賊王、みたいな。
このままアメリカ大陸に向けて進路を取ってくれって本気で頼んでみようかと思いましたから。
ただちょっと遠くに船が見えると、中国の船なんじゃねぇかって構えちゃいましたけどね。
でもよく考えたら、海賊王になるのに俺にはチョッパーいなくね?ってなったわけですよ。
あ、まあチョッパー北海道現地調達でいいかってなりますよね。
もうこの時点で本来の旅の目的完全に見失ってますけどね。
だいたい北海道にチョッパーいんのかよってなりますよね。
北海道着いてからは友達と合流したんですよ。
まあそれでフラっといろんな店入ってみるかなんつって。
で、歩いてたらグラスワイン100円て店を見つけたんですよ。
立ち飲みのカウンターと椅子ありのテーブルと両方あって。
なんか良いじゃんって感じで軽い気持ちで入ってみたんですよ、2人いいですかぁ?とか言いながら。
実はそこの店員の兄ちゃんが我々の旅のハイライトになるんですけど、とにかくひっでぇ奴で。
グラスワイン100円で飲めるんですね!
なんて話しかけたら。
”そっすね”って。
こちとらハテナが止まらないんですよ。
ロマンティックより止まらなくなって、あっ聞き方がいけなかったんだ!と思いまた聞くわけですよ。
お店はいつも何時までやってるんですか?
”テキトーすね”
今日は何時頃までやるんですか?
”いやもう表の電気とか消したんすよね”
帰れってか?
なあ?
帰れってか?
そしたらそいつ目の前でタバコ吸い始めちゃって。
もう辞めちまえ!!!
初めて会って5分ぐらいだけど辞めちまえ!!!
別に悪びれる感じもなく眠そうな顔してタバコ吸ってるんですよ。
なんかよくわかんないけどイタリアって書いてある水色のシャツ着てるんですよ。
ピルロかてめぇはと。
何ピルロだてめぇはと。
お前の頭の中が無回転だろうがと。
レジスタどころかレジスターもろくに扱えんだろうがと。
いやぁ奴は本当に酷かったですね。
なんかこの先幸せな事とか1度も起きずに過ぎてしまえばいいって心から思いますね。
奴に出会ってからはチョッパーも海賊王もすっ飛んでいっちゃいましたからね。
いやぁ酷かった。
一緒にいた友達なんて本気で怒ってましたからね。笑
北海道も素敵なお店ばかりじゃないんだなって勉強になりました。
はい、オススメでーす。
ゲストビール!!!
ベルヴュークリーク!!!
fromベルギー!!!
パラドキシカルIPA!!!
fromコエド!!!
フード!!!
イベリコ豚のジャーキー!!!
イカのフリット!!!
更に奴を罵倒する僕の姿を見たい方は是非八重洲へ。
では今夜。
ロン毛
今日はどんなろん毛ワールドが展開されるのかと期待してしまい、
冒頭の何の変哲もない一文を目で追った瞬間、
不覚にもニヤリ(^0_0^)としてしまった。
混んでいる車中で…
文に風格さえ漂い始めている。「どうだ、俺だ」みたいな。
読後は、三回目のダービー制覇を成し遂げた騎手のヒーローインタビューを、
当たり馬券を握りしめうっとりと聞き惚れているオッチャンのような気分に浸っている自分に気付き、
背中に冷たいフェロモンがツーと一滴…(^_^;)
北海道番外編ってあるのかな?